実際に見ると、その余りに繊細な筆跡に、目を凝らすほどです。
小文字の高さが1ミリほどです。きっと線の細い、感じやすい青年のような。。。
S-032
アンティークカリグラフィ・D
手紙を折りたたんで、裏側に宛名が書かれています。
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イタリアから発送
住所は書いてないので、フィレンツェに行く誰かに託したもの、と思います。
1821年の、日付け。
ロウを垂らして、このような印章を押して、封をしました。
1821年に、ラファエッロという青年が、フィレンツェに住むお父さんへ宛てて書いた手紙です。 『お父さん、お元気ですか? 荷物が着きました。ありがとう。できればお金も送ってほしいのだけど。。今、少し困ってます。。。。そちらの皆さんによろしくお伝えください。みんなに手紙を書けなくてごめんなさいとも、伝えてください。。。』 というような内容。 なんだか、今も昔も、変わらない親子関係です。。。 しかし、その余りに繊細な筆記から、切ない心情が伝わってきて、途切れることのない人の営みを、感じてしまう手紙です。 |